本文へスキップ

平和と民主主義 大分県議会 県民クラブ

電話でのお問い合わせはTEL.097-506-5088

〒870-0022 大分県大分市大手町3丁目1-1
 活動報告

県民クラブ視察報告(2023/11/15~17)

 令和5年11月15日から17日にかけて、栃木県庁、CO2資源化研究所、全国農林水産物直売サミット、坐来大分の会派視察を行いました。
 栃木県庁では、今話題の「生成AIの活用」について、導入の経緯や議会答弁作成等の利用可否、ガイドライン等の聞き取りを行いました。栃木県では、使用AIはチャットGPTのみで使用登録などもなく、職員が自由に使用できるようにしており、当面は利用しながら活用の検証を行っていくとのことでした。
 CO2資源化研究所では、水素菌の活用による水素とCO2の先端技術研究の聞き取りを行いました。研究所で開発研究しているUCDI水素菌は、CO2と水素で有機成分を作り出すという極めて潜在能力の高い菌体で、この菌体を活用し、CO2そのものを資源化する技術の研究・確立に取り組んでいるとの説明を聞く中で、CO2排出量全国1位で臨海部のコンビナート企業群で副生水素が生成される大分県にとって、新たな水素利活用や大分県版水素サプライチェーンの構築に大きく寄与できるものと感じ、県の担当部局に対し連携を図っていくよう提言します。
 全国農林水産物直売サミットは、来年度大分県で開催されることから事前調査として参加いたしました。全体会での講演、事例報告(道の駅もてぎ、道の駅しもつけ)、続いて分科会がありました。来年度は、大分市田ノ浦に「道の駅たのうらら」ができることから、全国農林水産物直売サミットの大分開催を機に、県下全域の道の駅発展に寄与できるよう提言していきます。
 坐来大分(写真)は、昨年、銀座から有楽町に移転し、会派として初めての訪問となりました。大分県の竹や県産材を使用した大分が感じられる内装となっており、東京にいながら大分を感じることができました。



地域課題研究会 in 大分市・津久見市(2022/8/25~26)

 県民クラブでは、8月25・26日、大分市・津久見市にて、現地調査・ヒアリング・意見交換を行いました。調査団体・地域は後述の通りです。ご協力いただいた皆様に感謝申し上げると共に、今後の県政施策の提言へとつなげてまいります。

【大分市】

■むかし野菜の邑
日本古来の農法による農業復活・農園経営の課題、若者の就農


■こども食堂「すみれ学級」
こども食堂の運営上の課題、行政の支援のあり方


■大分県中小企業家同友会
地元中小企業による障がい者の体験就労から雇用への実践例

■大分市役所
佐藤樹一郎市長、佐藤光好教育長も交え、大分市政・教育の課題、交通政策等について意見交換

■NPO法人福祉コミュニティこうざき
佐賀関・神崎地区の地域福祉の取組、住民主体による海水浴場等地域活性化の実践
 
【津久見市】

■四浦半島、保戸島
四浦半島の陸路の現状、保戸島へのアクセス、観光施策

■津久見市役所
川野幸男市長も交え、水害からの復興状況、中心市街地活性化について意見交換
 


夜間中学ドキュメンタリー映画「こんばんはⅡ」上映会を開催(2022/5/29)

大分県にも夜間中学を!
 県民クラブでは、大分県での夜間中学の設置を進めていくために、5月29日(日)に大分市のアイネスにおいて、夜間中学ドキュメンタリー映画「こんばんはⅡ」の上映会を開催し、多くの方々に参加していただきました。
 現在、中学校夜間学級(いわゆる夜間中学)は15都道府県に40校が設置されています。文部科学省では、夜間中学が少なくとも各都道府県・指定都市に1校は設置されるよう、その設置を促進していますが、大分県にはまだ設置されていません。
 上映会の後、これまで夜間中学に勤務し、全国に夜間中学を設立するよう取り組んでいる関本保孝さんからの報告を受けて、参加者との意見交換を行いました。
 2020年行われた国政調査の結果、大分県には521人の成人の未就学の方がいるそうです。また8,759人の方が最終学歴が小学校と答えています。なお、この数には戦前の尋常小学校や、日中戦争勃発後の社会情勢によって設けられた初等教育と前期中等教育を行っていた国民学校を卒業された方も相当数含まれているのではないかと思います。
 県民クラブでは、これまで他県にあるいくつかの夜間中学や自主夜間中学を訪ね状況を調査してきました。そこには、様々な事情でこれまで学校に通えなかった方、日本語を学ぼうとする外国人の方、在学中は不登校で学び直そうとしている方など、様々な事情の方が通われていました。
 夜間中学で学んだ方の文集の中に、「文字を学んだことで、これまで何の看板か分からなかったものが分かりだした。街の風景が白黒テレビからカラーテレビに変わったようでした。」、「夜間中学で学ぶことにより、人生を取り戻した。」という言葉もありました。
 この上映会に多くの方々が参加してくれたことを感謝申し上げます。大分県にも夜間中学ができるように頑張ります。 
     




県民クラブ国会議員要請(2022/4/20~21)

  徹底した感染症対策をした上で実施しました
 4月20日(水)から21日(木)にかけて、県民クラブで国に対する予算・施策要望を県選出の国会議員へ要請と、文部科学省初等中等教育局へ「GIGAスクール構想」と、国土交通省航空局へ空港運営の民間委託(コンセッション)の聞き取り調査を行いました。
 なお、新型コロナウイルス感染症拡大防止策として、可能な限り密を避けての移動、マスク着用、手指消毒の他、県民クラブ内の事前の協議と訪問先からの要請で、訪問先を訪ねる際に両日とも事前に各自で抗原検査をしておくことを確認し実施しました。

1日目【4月20日(水)】
【地元国会議員要請】
 県選出の国会議員に要請した国に対する予算・施策の要望は、
・地域公共交通の維持・存続のための支援策拡充について
・学校現場の働き方改革の推進と教育人材確保の具体的な施策の推進について
・猛毒ダイオキシン類を含んだ「2・4・5T系除草剤」の速やかな撤去について
・大分県西部地域(筑後川水系)における流域治水プロジェクトの推進について
・成人年齢引き下げに伴う「メディア・情報リテラシー教育」の充実について
・県内の広域道路ネットワークの充実について

の以上6点です。また、大分県から各議員に要請している12点についても再度要請しました。
 要請については、それぞれの内容をよく理解していただき、各省庁への働きかけを快く了解していただきました。

 また、各議員とは、国の財政状況の逼迫状況(吉良洲司・衆議院議員)、教員免許更新制度廃止の審議状況(吉川 元・衆議院議員)、18歳成人に関わるアダルトビデオ出演に関する被害相談(吉田忠智・参議院議員)、GIGAスクール構想の現場の受け止め方(安達 澄・参議院議員)、ガソリン価格の高騰とトリガー条項発動の議論(足立信也・参議院議員)等の意見交換もできました。


     



大分県東京事務所】
 国会議員との意見交換の後、今年1月に新西銀座ビルに移転した大分県東京事務所を訪ね、現地視察と所長他幹部の方々と意見交換しました。



2日目【4月21日(木)】
【文部科学省 初等中等教育局】
 午前は、文部科学省を訪ね、「GIGAスクール構想について」の話を聞きました。GIGAスクール構想は、既に各県で取り組まれていますが、GIGAスクール運営支援センター整備事業やGIGA StudDX推進チームの設置など、GIGAスクールを支援していくための取り組みの説明を受けました。
 私たちの方から、「ネット環境整備の進捗状況」や「ICT支援員の配置状況」、「実践事例の蓄積状況」について質問したところ、丁寧な回答をいただきました。
 また、ICT支援員の8,000人の配置計画について、現在2,400名の配置にとどまっていることに対し、配置の予算措置は地方交付税の対象となっていることから、「各議会からも県当局への働きかけをしてほしい」との逆要請もありました。

【大分県公式アンテナショップ「坐来大分」】
 昼は、昼食も兼ねて、昨年移転した銀座にある大分県公式アンテナショップ「坐来大分」を訪ね、安田店長と意見交換し、店内を見学させていただきました。
 とても格調ある店内で、メニューや食材、県産品の展示販売など様々な工夫がされていました。

【国土交通省 航空局】
 午後は、国土交通省を訪ね、空港運営の民間委託(コンセッション)について話を聞きました。
 国土交通省は、民活空港運営法に基づき、民間による経営一体化を行い、着陸料等の柔軟な設定を通じた航空ネットワークの充実、内外の交流人口拡大等による地域活性化を進めています。担当者からは、国土交通省の考え方、コンセッションの進め方、既に取り組まれている空港の運営状況等が説明されました。

 今回の国会議員要請や各省庁での聞き取り調査結果を県民クラブで共有し、課題や疑問点を本議会や委員会において質問に活かしていきたいと考えています。

大分西部森林管理署が2024年以降に別府市の2,4,5-T除草剤の撤去方針を示す
 この問題について、私の所属する県民クラブでは、2022年4月20日(水)、連帯する5名の国会議員吉良洲司・衆議院議員、吉川 元・衆議院議員、吉田忠智・参議院議員、安達 澄・参議院議員、足立信也・参議院議員に早期の撤去を要請しました。そして、皆さん方がすぐに動いてくれ、話が進展しました。
 その内容は、別府市と大分西部森林管理署(日田市)の担当者らが面会し、別府市に埋設されてものについて2024年度以降に撤去することや、定期的な目視による点検をこれまで通り続けるほか、22年度以降は水質調査をすることが示されたということです。
(2022年5月追記)





地域課題調査 in 福岡市、壱岐市(2021/7/26~28)



 県民クラブでは、7月26日から28日にかけて、福岡市で特別支援学校「博多高等学園」、福岡市民防災センター、大分県拠点施設「dot.」、壱岐市で壱岐市役所、SDGsについての取り組み、自然エネルギーの活用事例を調査しました。


     




地域課題研究会 in 宇佐(2020/9/29~30)



 県民クラブでは、定期的に県内各地を訪れ、その地域の現状や課題を調査して、県政に反映させる取組を行っています。今回は、9月29~30日にかけて宇佐市を訪れました。
 是永修治宇佐市長との意見交換を始め7カ所を訪問しましたが、今回はその中から4カ所を紹介します。



ラウンドアバウト(環状交差点)
 ドーナツ型の道路をすべての車が時計回りに回る交差点のことで、信号がありません。
 2014年9月の道路交通法改正によって、8都府県34か所で運用が開始されました。
導入の目安は、1日の交通量が1万台未満だそうで、交通量の多い交差点では、むしろ混雑する可能性もあるそうです。
 大分県での導入は県内数カ所を候補に選考した結果、用地買収の必要がなかった安心院に決定したそうです。2019年11月に社会実験が開始され2020年10月から本格工事が開始されています。
 ラウンドアバウト導入の効果は、➀交差点での安全性の向上(重大事故の削減)②災害等停電時の機能維持③信号待ち時間の減少などです。
 構造上、排水のための道路勾配が難しいとおっしゃっていました。交差点近くを音の出る舗装にし、横断歩道に入る歩道と車道の境に1㎝の段差と段差のない部分を設けて、視覚障がいの方、車椅子の方双方が対応できるようにしていました。

安心院複合支所
 地域の活性化と交流拠点をめざして2019年12月に完成した施設です。施設の約8割に旧町有林材を活用し、木の温もりに包まれた空間の多い開放的な施設となっています。
 1階には支所機能の他、ギャラリーや公民館、観光協会、市民の交流の場となる音響抜群の多目的ホール(写真)があり、2階には「あじむ農業公社」「地区まちづくり協議会」「安心院土地改良区」「集会室」が配置されています。
 また、災害時には避難所としても活用されます。
 観光協会そばの壁には立派な鏝絵が掲示されていましたが、今年は「鏝絵サミット」が開催されるそうですよ。

水田大区画化とスマート農業
 宇佐市畑田・川部・江須賀地区で実施した基盤整備事業では、1枚平均0・2㏊だった水田を集積して10倍の2㏊に大区画化し、農業法人や認定農業者が作付けしています。
 広い区画の水田では8条植の大型機械で片道190mを往復して田植を行いますが、田植機などの農機は自動操舵で直進走行するので曲がることもなく植付も簡単にできるそうです。
 圃場の地下にはパイプラインが敷設してあり、 地下水位を自由に設定できる地下水位制御システム(フォアス)が設置されています。
 水田としての機能を維持しつつ、高い排水機能と地下からの灌水機能を併せ持つため、大豆や大麦若葉も栽培されています。
 川部地区で29㏊を経営している酒井勝洋さん(写真中央)の農地を拝見しましたが、基盤整備で水田の枚数は6割減少し1枚の平均面積は3倍の45㌃になり、用水管理や作業時間も短縮されて、ずいぶん他の時間がとれるようになったということです。
 また、圃場や栽培履歴をデータ化し、PCやスマホで管理するシステムも導入しており、さらなる省力化をめざしています。

宇佐市平和ミュージアム資料館建設予定地
 施設は、今年度の完成をめざしていましたが、もう少し時間がかかりそうでした。
 資料館と数多く現存する遺構群で構成し、近現代の戦争の歴史を明らかし、多くの人々に「平和の大切さと命の尊さ」について考える機会を提供することを目的にしています。
 また、宇佐海軍航空隊を中心とした戦争の事実を展示・公開することで、「平和の大切さと命の尊さ」を、自分の問題として身近に受け止めることができるように、より多くの人々が気軽に利用できる親しみやすい施設をめざしています。
 運営方法は、多くの市民が参加できる仕組みをつくり、資料館を拠点としたさまざまな活動を行い、利用者との交流を深め、利用者ニーズを活動内容に反映させていくということです。
 今回は、建設予定地横の掩体壕をなど、いくつかの遺構をめぐりましたが、早く完成し、多くの来場者が「平和の大切さと命の尊さ」を再認識する施設となるよう願っています。




地域課題研究会 in 日田(2020/7/2~3)



 県民クラブでは、定期的に県内各地を訪れ、その地域の現状や課題を調査して、県政に反映させる取組を行っています。今回はコロナ渦の中でしたが、7月2~3日にかけて日田市を訪れました。
 訪問直後の7月7・8日に襲われた豪雨によって、中津江むらづくり役場の裏山の崩壊や、フォレストアドベンチャー奥日田までの経路の遮断、田島山業さんの所有林などが大きな被害を受けました。早期復旧を願い、私たちも全力で取り組みます。

中津江振興協議会(通称・中津江むらづくり役場)
 過疎・高齢化に対応するため、新たな役割を担う組織(津江良治会長)として、2018年10月1日に立ち上げられ、その取組が注目されています。
 地域でやることを自ら決め、実行することを目指し、専従の事務局を配置し、5つの部会を設置してふるさと祭りやバザール、買い物代行、困りごと解決などを行っています。
 働き口も商店もない中、今いる人たちがいかに長く暮らし続けられるかが重要だとおっしゃっていました。
フォレストアドベンチャー・奥日田
 県の地域活力づくり総合補助金(地域創生事業)を活用して、2020年3月19日に九州で5番目にオープンした、自然共生型のアウトドア施設です。
 地底博物館鯛生金山に隣接する山林に設置されており、誘客の促進が期待できます。施設整備には多額の自己負担が必要でしたが、宮部丈二社長(写真右)は知人の強いすすめで決断したそうです。
 オープン直後にコロナと豪雨で大きな被害を受けましたが、前進あるのみと頑張っています。
田島山業(株)
 鎌倉時代から先祖代々守ってきた森を受け継ぎ、木材の需要開拓による多角化と生産過程の「見える化」に取り組んでいる中津江村の林業会社(田島信太郎社長)です。
 木の良さや価値を再発見させる製品や取組を評価する「ウッドデザイン賞2019」で、最優秀賞と特別賞をダブル受賞しました。特に、特別賞は地場産を使った森での結婚式など地域と連携した独創的な取組が評価されました。
 しかし、現状は厳しく、原木生産目標の見直しや労働力を維持するための施策の推進など貴重なご意見を頂きました。
JR宝珠山駅・大鶴駅
 2017年7月の九州北部豪雨で被災したJR日田彦山線は、添田駅~夜明駅(29・2㎞)の不通が現在も続いています。 
 沿線住民は不満の声もある中ようやくBRTによる復旧を良としました。
 訪問した宝珠山駅そばの大肥町吉竹は鉄道橋が障害となり浸水したため、当初から鉄道による復旧は望まない一方、大鶴駅そばの大肥本町は鉄道による早期復旧を希望していました。
 河川の改修工事についても増水時の問題等について要望を頂きました。BRTのバス停の増設を含め、今後の課題は残ります。
日田地区原木市場共同組合
 日田市内には7カ所、近隣にも6カ所木材市場があり、筑後川流域は木材の一大集積地となっています。日田 地区原木市場協同組合(田中昇吾理事長)は市内7カ所の木材市場で組織し、加盟市場の売上代金の集金や開催市日の調整による原木の安定供給に取り組んでいます。
 やはり、木材価格の低迷により厳しい状況です。持続可能な森林資源を育成するためには、人材育成を含め、水源地域を支援する仕組みが必要だとおっしゃっていました。
昭和学園高校
 昭和学園高校(岡崎浩晴校長)普通科キャリアデザインコースでは、あらゆる場で命を守ることに対し、気づき・考え・実行することを身につけさせるため、今年4月から防災教育をカリキュラムに組み込み3年生が学んでいます。
 指導には、日赤防災セミナーの講師資格を持つ校長先生自らがあたっています。
 費用面も含め、若い世代に負担なく防災士講習が受講できるようにしてほしいとご意見を頂きました




地域課題研究会 in 佐伯(2019/12/11~12)



 県民クラブでは昨年12月11・12日に佐伯市を訪れ、元気のある花卉栽培農家や地域の活性化に貢献する経営コンサルタント会社の取組や、ICTを活用した学校教育、障害福祉事業所の現状や課題について学び、意見交換を行いました。


清幸園有限会社
 1983年にホオズキ栽培を始め、89年にスイートピー栽培を本格化。98年に自ら販路開拓。03年に有限会社化し、いまでは従業員2名を雇用し、全国にホオズキを出荷しています。
 スイートピーは25品種を栽培し、東アジアへ輸出の他、新たにオランダ、フランスへの輸出も始め、儲かる農業を実践していました。


(株)コーネンコーポレーション
 設立2年目の経営コンサルタント会社です。
 友人の建築士とタッグを組み、商店街の空き家を設計事務所やチャレンジショップなどにリノベーションし、若者を移住させ人口増に繋げています。
 また、「フリーコーヒーデー」や「船頭マチイチ」といったイベントの開催など、そこに人が集まるいろいろな仕掛けを作り、地域の活性化に貢献しています。若さと希望に満ち溢れた活動でした。

佐伯市教育委員会
 学区の広域化と学校の小規模化に対応するため、ICTを活用して行った ➀ALTを活用した外国語科授業 ②社会教育施設との遠隔授業 ③小規模校と大規模校の遠隔合同授業 の研究成果と、学校を核とした「ふるさと創生」の取組について学びました。
 とても参考になりましたが、周辺校の小規模化は、どこでも深刻なようです。

障害福祉サービス事業所
 生活介護では、「個別活動、実習生との交流、英会話、陶芸、ステージ発表」などの活動が、就労継続支援Bでは、「お菓子作りや織物、空き缶・古紙のリサイクル事業」等、就労支援では「現場実習や研修」に取り組んでいました。
 利用者の多くは低所得なので、制度上、国の負担増が必用など貴重なご意見をお聞きすることができました。


障害児多機能型事業所ツリーハウス
 地域に同様の施設がなかったので、現在事務長を務める森下浩幸さんが一念発起して転職、民家を改装し家庭的な施設として開所しました。
 発達に心配のある未就学児には遊びを通して成長を促し、児童・生徒には体育的活動や文化的活動を通して社会への適応力を養っています。ふれあいがとても重要だということでした。
 保護者の会も結成され、交流が進んでいました。


地域課題研究会 in 中津(2019/11/13~14)



 県民クラブでは、11月13・14日の日程で中津市を訪れ、誘致企業の現状調査や災害復旧状況調査、障がい者団体や地元漁協との意見交換等を行いました。

◆ダイハツ九州(株)
 大分工場は2004年11月に前橋市から移転した車両工場で、従業員は2千人を超え、地域の雇用に大きく貢献しています。
 中津に移転した主な理由は、①生産に必要な広大な土地がある ②中津港に隣接しており合理的な海上輸送が可能 ③人材確保が可能 ④自動車関連仕入先が集積しており部品調達が可能 ということでした。
 2007年1月には第1工場の半分の面積で同じ生産能力のある第2工場が竣工し、生産台数を年間40万台に倍増させています。
 海外展開も始めており、コンパクトカー技術をさらに磨いていくとのことでした。

◆耶馬渓町の斜面崩壊復旧工事
 2018年4月11日に発生した斜面崩壊(幅160m、長さ220m)は予兆もなく発生し、6名の尊い命が犠牲になりました。翌日には林野庁調査団による現地調査が行われ、4月23日に応急復旧工事に着手、6月3日には完了し、その後、原因究明等を検討する中、対策工を決定、9月6日に本復旧工事に着手しました。
 その後、復旧工事を分割して発注することで工期を大幅に短縮し、順調に進む中、2020年3月には完了見込となっています。土木技術の凄さを再認識しました。

◆中津市歴史博物館
 11月1日にオープンしたばかりの博物館です。中津城の成り立ちを紹介したDVDを見た後、高崎館長から館内施設の概要について説明を受けました。
 黒田官兵衛が築いた九州最古の中津城の石垣が鑑賞できるガラス張りのラウンジや、中津の歴史と文化を伝える様々な展示は、子どもからおとなまで楽しく見学しながら学べる工夫がされていました。
 中学生は学芸員さんの説明を受けながら勉強していました。中津市の歴史と文化を発信する新しい起点となることが期待されます。

◆障がい者団体との意見交換
 中津市身体障がい者協議会との意見交換では、側溝のふたとふたの間の穴に杖の先がはまり込むのを防止するための「ふた」の設置や、増えつつある駅の無人化への対応(転落防止のための人の配置や丁寧なアナウンスなど)について意見が出されました。
 自閉や知的障がいの子を持つ保護者からは、「グループホームに入りたいが数が少ない。生活の拠点をつくってほしい」、「障がい者が地域の中で生活するためヘルパーが必要だが、募集しても集まらない。ヘルパーの待遇面での保障をしっかりとしてほしい」などの要望が出されました。
 あっという間に予定時間が来てしまい、後ろ髪をひかれる思いで会場を後にしました。とても貴重で重要な意見交換ができました。

information大分県議会 県民クラブ



〒870-0022
大分県大分市大手町3丁目1-1
TEL 097-506-5088
FAX 097-538-0136
MAIL kenmin-club@oct-net.ne.jp